こんにちは、メディカルアーティストの松本脩佑です!
クリップスタジオ(クリスタ)を使っていて、「毎回同じ操作を繰り返すのが面倒」「作画スピードをもっと上げたい」と感じたことはありませんか?
そんな悩みを一発で解決してくれる最強の機能が「オートアクション」です。
オートアクションを使いこなせば、複数の操作をワンクリックでまとめて完了させることができます。
この記事では、オートアクションの基本的な使い方から、自作の登録手順、おすすめの活用法、動かない時の対処法まで分かりやすく解説します。
CLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオ)のオートアクションとは?
オートアクションとは、クリスタで行う一連の操作手順を記録し、ワンクリックで自動再生してくれる大変便利な機能です。
例えば「新規レイヤー作成→合成モードを乗算に変更→下地の色を塗る」といった複数の工程も、ボタン一つで完了します。
毎回行う決まった手順を自動化できるため、作業時間を大幅に削ることが可能になります。
面倒な単純作業から解放され、イラストやマンガの制作そのものに集中できるようになります。
- オートアクションは複数操作を自動化する便利機能
- 作画時間の短縮と作業ストレスの軽減に直結する
- 複雑な手順もワンクリックで再現可能
オートアクションでできること・導入するメリット
オートアクションを導入すると、単に「早い」だけでなく、塗り残しや設定ミスなどのヒューマンエラー防ぐことができます。
毎回同じ手順で正確に処理できるため、手順ごとの作業忘れによるバラつきがなくなります。
また、CLIP STUDIO ASSETS(公式の素材サイト)から、他のクリエイターが作成した優秀なオートアクションをダウンロードして使うことも可能です。
プロの仕上げテクニックや複雑な効果を、自分の作品に簡単に取り入れられるのも大きなメリットです。

私は学生時代に漫画を描いていましたが、オノマトペを描き込むときに文字の周囲を白く抜いたり、逆に文字の中をトーンで塗りつぶしたりする作業が何気に手間でした。最初はいちいち選択範囲を指定して拡大していましたが、オートアクションを導入してからは5分くらい必要だった作業が数十秒で済むようになったので、非常に便利だと感じたことを覚えています。
オートアクションパレットの基本画面と見方
オートアクション操作は、主に「オートアクションパレット」で行います。
画面上に表示されていない場合は、上部メニューの「ウィンドウ」>「オートアクション」にチェックを入れると表示されます。
パレット内には「セット」と呼ばれるフォルダのような枠組みがあり、その中に個々の「アクション」が格納されています。
各アクションの左側にあるチェックボックスや下部の録画ボタンを使って、実行や作成を行います。
【基本】クリップスタジオのオートアクションの使い方・再生手順
ここからは、実際にオートアクションを実行する基本手順を解説します。
一度覚えれば非常に簡単なので、まずは標準で元から入っているアクションで試してみましょう。
既存のオートアクションを実行する方法
使い方はとてもシンプルで、実行したいアクションを選んで再生ボタンを押すだけです。
具体的な手順は以下の通りです。
- 右下の「オートアクションパレット」を開く
- 実行したいオートアクション(例:「線画の色替え」など)をタップして選択する
- パレット下部にある「再生ボタン(▶)」を押す
これだけで、記録されている操作が上から順に一瞬で実行されます。
実行前に、対象となるレイヤーが正しく選択されているか確認しておきましょう。
正しく選択したことを確認してから、以下のように再生ボタンを押してください。
ちなみに、以下のようにオートアクションパレットのメニュータグから、「ボタンモード」を選択することもできます。これを選択すると、再生ボタンを押さなくとも右下のアクション名をクリックするだけでオートアクションを実行できるようになります。
ショートカットやクイックアクセスに登録してさらに高速化
オートアクションは、パレットから再生するだけでなく、ショートカットキーや「クイックアクセス」に登録するとさらに効率が上がります。
よく使うアクションをショートカットに割り当てれば、キーを一回押すだけで処理が完了します。
また、クイックアクセスにアイコンとして配置しておけば、液晶タブレットやiPadでのタッチ操作でも素早く呼び出せます。
頻繁に使うアクションは、押しやすい場所に登録しておくと快適に作業できます。
【自作】オリジナルのオートアクションの作り方・登録方法
自分専用の作業フローに合わせて、オリジナルのオートアクションを作成・登録してみましょう。
作成の流れは「記録開始」→「登録したい操作を行う」→「記録停止」の3ステップです。
新しいセットとアクションの作成
まずは、自作アクションをまとめるための「セット」を作成します。
手順は以下の通りです。
- オートアクションパレット右下の「オートアクションの追加」アイコンを押す
- 分かりやすいセット名(例:「自作仕上げ用」など)を入力する
用途ごとにセットを分けておくと、後から探す時に非常にスムーズになります。
以下のように、右下の「アクションを追加する」ボタンをクリックし、判別しやすいセット名を自身で入力して付けてください。
操作の記録(録画)と停止・保存の手順
準備ができたら、実際にあなたの操作をクリスタに記憶させます。
録画中の操作はすべて正確に記録されるため、焦らず丁寧に行いましょう。
- パレット下部の赤丸印「記録開始ボタン」を押す
- キャンバス上で、自動化したい操作(例:レイヤー作成、効果適用など)を順番に行う
- 操作が終わったら、パレット下部の四角印「記録停止ボタン」を押す
まずは右下にある赤い丸の「記録開始ボタン」をクリックします。
そして、オートアクションとして記録したい手順を実行します。(実行したアクションは以下のように登録後記録されます)
必要な手順が終了したら、再度右下の赤四角の「記録停止ボタン」を押してください。
これでオリジナルのオートアクションが保存されました。
完成したら、同じような手順を要するファイルで試しに再生してみて、思い通りに動くか確認してみましょう。
記録したアクションの編集・削除・順序変更
作成したアクションは、後から自由に変形や微調整ができます。
コマンドの順序をドラッグ&ドロップで入れ替えたり、不要な工程だけをゴミ箱アイコンで削除したりできます。
また、特定のコマンドだけ「ダイアログ表示(一時停止)」をONにすることで、再生途中で数値(不透明度やガウスぼかしの強さなど)を毎回手動で調整できるように設定することも可能です。
柔軟にカスタマイズして、使いやすいようにブラッシュアップしていきましょう。
【素材活用】ASSETSからオートアクションをダウンロードして使う手順
自分で作らなくても、公式素材サイト「CLIP STUDIO ASSETS」には有志が作成した素晴らしいオートアクションが大量に公開されています。
ダウンロードして読み込む手順を押さえておきましょう。
CLIP STUDIO ASSETSで人気のアクションを探す方法
CLIP STUDIO ASSETSを開き、検索窓に「オートアクション」と入力するか、「種類」のタブ「オートアクション」を選択して絞り込みながら検索します。
「人気順」や「CLIPPY(素材ポイント)順」で並び替えると、多くのユーザーに愛用されている神素材が見つかりやすいです。
「線画抽出」「グザン画法風仕上げ」「SNS投稿用書き出し」など、自分の目的に合ったキーワードを組み合わせて探してみましょう。
ダウンロードした素材をパレットに読み込む手順
素材をダウンロードしたら、クリスタアプリ内に読み込みます。
ダウンロード済み素材をオートアクションパレットに登録する手順は以下の通りです。
- オートアクションパレットの「オートアクションの追加」(右下にあるアイコン)をタップ
- 追加したいオートアクション素材を選択する
- ダウンロードしたオートアクション素材を選び、「パレットに追加」を押す
これでパレット内に新しいセットが追加され、すぐに使えるようになります。
以下のように、右下の追加アイコンをクリックすると詳細画面が表示されるので、対象の素材を選択して「パレットに追加」をクリックしてください。
作業効率が劇的に上がる!おすすめのオートアクション活用例
ここでは、イラストやマンガ制作で特に重宝する定番のアクション活用例をご紹介します。
どんな操作を自動化すればいいか分からない方は、ぜひ参考にしてみてください。
イラスト・マンガ制作で役立つ定番アクション例
多くのクリエイターが作成・利用している人気の活用パターンは以下の通りです。
- 下塗り準備: 線画の下に「塗りつぶし用レイヤー」を一括で複数作成する
- トーン化・グレー化: 選択したレイヤーを一発でモザイクやトーンに変換する
- SNS用書き出し: 適切な解像度にリサイズし、指定フォルダへ自動でWeb用保存する
- アニメ風仕上げ: 複製レイヤーにガウスぼかしをかけ、合成モードをスクリーンに変更して光らせる
- 一括処理: 漫画の場合は、左上の「ファイル」タブから「一括処理」の項目を選ぶと、複数のページに同様のオートアクションを行うことができます。
上記のオートアクションであれば、設定も簡単なので今日からでも導入できます。快適なお絵描きライフのためにぜひ検討してください。
【一次情報】作画時間を短縮できた実践テクニック
私がおすすめのオートアクション素材を1つご紹介します。
それはCLIP STUDIO ASSETSで入手できる「3Dベタトーン調節」です。
3Dベタトーン調節 – CLIP STUDIO ASSETS
漫画でトーンを貼る時に、いざ貼ってみると「思っていた色と違う…」となることはよくあります。
そこでまた違うものを試し続けていると、無駄な時間がかかってしまいます。
微妙な色の違いをトーンで出すためには、トーンの濃度などを細かく調整する必要があり、非常に手間がかかります。
この素材はクリップスタジオで読み込んだ3Dモデルのトーン調整を簡単にできる優れものです。
クリップスタジオで使用可能な3Dモデルのみという範囲はあるものの、作業効率化に非常に役立ちます。

クリップスタジオのオートアクションが動かない・使えない時の対処法
オートアクションを実行したのに「エラーが出る」「思い通りの結果にならない」場合の主な原因と対処法をまとめました。
レイヤー名や構成が異なっていてエラーになる場合
オートアクションは、録画した時と「同じ名前のレイヤー」や「同じレイヤーの種類・構成」を探して処理を行おうとします。
そのため、対象のレイヤー名が変わっていたり、レイヤーの位置がズレていたりすると途中で停止してしまうことがあります。
対処法として、アクション内で指定されているレイヤー名に合わせて元レイヤーの名前を変更するか、特定のレイヤー名に依存しない汎用的な手順に録画し直しましょう。
再生ボタンを押しても反応しない場合
それぞれのアクションの左側にあるチェックボックスがONになっているか(チェックが入っているか)を確認してみましょう。
レイヤーの問題でオートアクションの処理がうまくいかずエラーになっているのではないかと考えがちですが、チェックを入れ忘れているだけのこともよくあるので落ち着いて一度確認してみてください。
以下の画像で示しているチェックボックスです。
コマンドが記録対象外になっている場合
クリスタのすべての操作がオートアクションに記録できるわけではありません。
例えば、キャンバス上にペンで「直接描く(ストローク)」操作や、グラデーションツールでのドラッグ描画などは記録対象外となります。
これらはオートアクションではなく、ブラシ素材や画像素材として登録して活用するように使い分けましょう。
オートアクション以外の素材の登録や使い方については、以下の記事で解説していますのでぜひご覧ください。
まとめ:オートアクションを使いこなしてクリスタでの作業を効率化しよう
今回は、クリップスタジオのオートアクションの基本的な使い方から自作手順、応用テクニックまで詳しく解説しました。
オートアクションを導入すれば、面倒な単純作業や設定手順を少ない手間で終わらせることができます。
メインの作画にかける時間をしっかり確保できるようになり、作品のクオリティアップにも直結します。
まずはASSETSで人気の素材をダウンロードして使ってみるか、簡単な「レイヤー追加」などの自作アクションからチャレンジしてみてくださいね!







