こんにちは、メディカルアーティストの松本脩佑です!
「絵が上手くなりたいけれど、完全な初心者は何から始めればいいのだろう?」 そんな悩みを抱えていませんか?
実は、正しいステップさえ知っていれば、才能に関係なく誰でも独学で絵を上達させることができます。
ただ闇雲に描くのではなく、効果的なメニューを着実にこなしていくことが一番の近道です。
この記事では、初心者がまずやるべき具体的な絵の練習法や、挫折しないためのコツを分かりやすく解説します。
必要な道具を揃えて、今日から楽しくお絵描きの第一歩を踏み出しましょう!
絵の初心者が最初に準備すべきおすすめの道具
手軽に始められる「アナログ(紙と鉛筆)」の基本セット
初心者にとって最もハードルが低く、今すぐ始められるのがアナログ(紙と鉛筆)での練習です。
極端なことを言えば、一般的なコピー用紙とHB鉛筆があれば絵を描けない言い訳はできないのです。(笑)
もちろん、画材にこだわりたければスケッチブックやケント紙を買ってもいいし、6B〜6Hまで幅広く鉛筆を揃えてもかまいません。
アナログは「線のコントロール」や「筆圧の調整」といった、絵の基本感覚を養うのに最適です。
画面の拡大・縮小ができないため、全体のバランスを捉える視野が自然と身に付くというメリットもあります。

将来性抜群な「デジタル(iPad・液タブ)」の選び方
「将来的にSNSにイラストを投稿したい」「同人誌やグッズを作りたい」という場合は、最初からデジタル環境で始めるのもおすすめです。
特にiPadとApple Pencilの組み合わせは、場所を選ばずに描けるため初心者にも非常に人気があります。
デジタルは、何度失敗してもボタン一つで「やり直し」ができる点や、画材の消耗がない点が大きな強みです。
初期投資はかかりますが、長期的に見れば非常にコストパフォーマンスの高い選択肢と言えます。

初心者が絵を描く際のタブレットの選び方については、以下の私の記事をぜひご参照ください。
【最短上達】初心者がまずやるべき絵の練習法3ステップ
2. 立体感を意識して描く「デッサン」
3. 対象のシルエットをつかむ「クロッキー」
ステップ0:まずは線を引く練習とトレースで手を慣らす
絵自体をあまり描いたことがない方は、まずは単純に「線を引く」ことから始めていくのがいいかもしれません。描くことに慣れていないと、まっすぐ描いたつもりでも線がガタガタしたり曲がったりと、なかなか思い通りの線が引けないことを実感すると思います。
線を引くのに慣れてきたら、次は円を描いたり三角形を描いたりとバリエーションを付けて練習してみてください。
あとは「トレース」も絵に慣れていない方にはおすすめです。すでに完成した絵の上に別の紙を重ねて、なぞって描くというものです。手本を見ながら描くという意味では後述の「模写」と共通していますが、トレースは絵の上から直接なぞるので模写よりもハードルが低いといえます。絵を描くという動作に慣れるにはちょうど良い練習と言えるでしょう。
漫画家の手塚治虫は円をきれいに描くのがとても上手だったようです。医師としても漫画家としても尊敬していたので、同じように線や円をきれいに描けるようになりたいと思ったことを覚えています。

ステップ1:お気に入りの作品を真似る「模写」
最初のステップは、自分が「好きだ」「こんな絵を描きたい」と思うイラストや写真を見ながら、そのまま真似して描く「模写」です。
模写をすることで、プロの絵描きが「どのように線を引いているか」「どうバランスを取っているか」を体感できます。
このとき、ただ漫然と形を追うだけでなく「なぜここにこの線があるのか」を考えながら描くのが上達のコツです。
最初はあまりうまく似せようと神経質にならずに、好きなものを描いて楽しむくらいの感覚で取り組むのが良いと思います。
ステップ2:立体感を意識して描く「デッサン」
線を描くことに慣れてきたら、対象の立体感や細部を意識して描く「デッサン」を取り入れます。
身の回りにあるコップやリンゴなどの単純な小物を、細部や立体感を意識しながらじっくり観察してリアルに描き写してみましょう。
立体感を表現するためには遠近感や光のコントラストなど様々な技法があります。
学びながら描き続けることで成長を実感できるので、モチベーションの維持にもつながります。
ステップ3:対象のシルエットをつかみ、物の形を正確に捉える「クロッキー」
短時間(1〜5分)で人物のポーズを大まかに描き写す「クロッキー」という練習法も非常におすすめです。
これを繰り返すことで、対象の「全体的なシルエットやバランス」を素早く掴み、形を正確に捉える力が爆発的に向上します。
形を捉えるためのコツとしては、描く対象を「球体」や「円柱」などの図形に置き換えて考えてみる、というものがあります。
複雑なものを簡単な3Dパーツに分解して捉えられるようになると、いずれどんな角度の絵でも迷わずに描けるようになります。

【徹底比較】効率的な絵の練習メニュー一覧表
紹介した練習メニューの特徴や効果を、一目で比較できるように一覧表にまとめました。
自分の今のレベルや、鍛えたいスキルに合わせてメニューを選んでみてください。
| トレース | お手本をなぞって描く動作に慣れる | 数分~数十分 |
| 模写 | 他の作品の技術やスタイルを習得する | 数十分~数時間 |
| デッサン | 対象の細かな特徴を観察して描写する | 数時間 |
| クロッキー | 全体のバランスを素早く捉えて描写する | 数分~数十分 |
初心者の絵の練習におすすめのアプリ・サイト
1. MediBang Paint
無料で使えるお絵かき用のアプリです。iPadやタブレットなどデジタルの制作環境が十分にそろっている方であれば試してみることをお勧めします。
無料とは思えないくらいの豊富な描画機能や背景素材が揃っており、スマートフォンとも連動して描いていくこともできます。
操作方法について解説した動画・ブログ記事がネット上に多く存在するため、使い方が分からなくてもすぐに調べて問題を解決しやすいです。
無料なので手軽にダウンロードして試すことができ、初心者でも感覚的にツールを切り替えられる親切な設計になっているので初心者が使うのには最適です。
2. POSEMANIACS
無料で閲覧できるサイトです。クロッキーに最適なポーズや資料が数多く収録されています。一つのポーズでもいろんな角度から見ることができるうえ、イラスト講座・コラムも掲載されているので初心者にはおすすめのサイトです。
私も絵を始めたての頃はこのサイトや市販のポーズ集でクロッキーの練習をした記憶があります。正面からでなく、アオリやフカンの構図など幅広く練習していくことで画力を上げていくことができるでしょう。
3. 人を描くのって楽しいね
私が初心者の頃に見つけて、大分お世話になったイラスト講座のサイトです。このサイトの一番の特徴は、とにかく初心者に寄り添った文章・練習構成になっていることです。初歩の初歩から解説してくれているので、抵抗感なく絵の練習をすすめていくことができます。
初心者がくじけてしまわないような優しい語り口調で描かれている一方で、内容はかなり本格的で読み応えのあるクオリティ・ボリュームに仕上がっています。私が今見返しても勉強になるような内容が多いと感じています。
絵の初心者が陥りがちな「やってはいけない」3つの注意点
1. お手本を見ずに自分のイメージ(手癖)だけで描き続ける
何も見ずに自分の頭の中にあるイメージだけで描き続けることは、初心者のうちは避けるべきです。
脳内のイメージは曖昧なことが多く、お手本なしで描くと「いつも同じような不自然な絵」になってしまいます。
上手な人ほど、描くときは必ず大量の資料や写真を見ながら細部を確認しています。
何も見ないでもうまく描ける人は、すでに同じような絵を何度も描いているからうまく描けるのです。
「見ることは恥ずかしいことではない」と理解し、常に正しいお手本を手元に用意しましょう。
2. 最初から細部(目や髪)ばかりにこだわって全体のバランスを無視する
キャラクターを描く際に最初から「目」や「髪の毛」の細かな描き込みに集中してしまうのも典型的な初心者あるあるです。
パーツ単体がどれだけ上手く描けても、全体の頭の形や体のバランスが崩れていては、違和感のある絵になってしまいます。
描くときは常に「大きなシルエット」から描き始め、最後に細部を詰めていく順序を徹底してください。
木を見る前に、まずは森全体の形を捉える意識が大切です。
3. 完璧を求めすぎて1枚の絵を完成させずに途中で諦める
「上手く描けないから」という理由で、途中で描くのをやめてしまうのは非常にもったいないことです。
どれだけ不格好であっても、仕上げの線画を描き、色を塗り、1枚の作品として「完成」させた経験が人を成長させます。
もっと言えば、さらにその作品を人に見せて反応をもらうことで初めて「完成」だと言えると思います。
完成させることで初めて、「自分の苦手な部分」や「次の課題」が明確に見えてきます。
作品に真摯に向き合い完璧に仕上げようとする心意気は大切ですが、初心者の場合は特に理想とする絵のイメージに自分の実力が追いつかないものです。
特に初心者のうちは落書きで終わらせたり途中で投げ出したりせず、拙くても最後まで描き切る癖をつけましょう。

独学でも挫折しない!モチベーションを維持するコツ

絵の独学で最大の壁となるのが「モチベーションの低下」による挫折です。
他人の上手な絵を見て落ち込んだり、成長が感じられなくなったりしたときは、以下の工夫を試してみてください。
まずおすすめなのが、「過去の自分の絵」と比べることです。
ネット上の上手な人やプロと比べるのではなく、1ヶ月前、3ヶ月前の自分が描いた絵と今の絵を比較してみましょう。
驚くほど上達している部分が見つかり、自分の成長を実感できるはずです。
また、週に1回でも描いた絵をSNSに投稿したり、絵を描く仲間と見せ合ったりする環境を作ることも効果的です。
どうしても1人で描き続けているとさぼってしまったりやる気を維持するのが難しいときがあります。
絵描き友達を作ったり誰かから反応をもらえることは、次の絵を描くための強力な原動力になります。

ネットで調べてみると、100人漫画を描こうとする人がいても、最後まで完成させられるのは10人程度だそうです。特に初心者の頃は、絵の良し悪しは別にして「まずは作品を完成させられただけでも大きな一歩だ」と前向きに捉えることが継続のコツだと思います。
絵の練習に関するよくある質問(FAQ)

絵の練習を始めたばかりの方から、よく寄せられる代表的な質問に回答します。
- Q. 毎日何時間くらい練習すれば上手くなりますか?
A. 時間の長さよりも「毎日少しでも継続すること」の方が重要です。週末にまとめて5時間描くよりも、毎日15分〜30分でもペンを握る方が、手や脳が絵の感覚を忘れにくいため上達が早くなります。 - Q. 線画は上手く描けるのですが、色塗りが全く分かりません。
A. 最初から複雑な影をつけようとせず、まずはアニメ塗りのような「ベースの色(ベタ塗り)」と「シンプルな影1色」の2段階から始めましょう。ある程度慣れてきたら、もう少し複雑な重ね塗りに挑戦していくのがいいと思います。好きなイラストの色をスポイトで吸い取って、色の組み合わせを研究するのもおすすめです。 - Q. 才能がないとうまくなれませんか?
A. 才能がある方が有利なことは事実です。私は18歳の時に絵を始めましたが、最初は素人同然で美術部に所属しているのを公言するのが恥ずかしいほど下手でしたし、正直才能はない方だったと思います。しかし、今となっては「下手な時期があったなんて信じられない」と言われるくらいには上達したので、ある程度のレベルなら努力で十分到達できます。 - Q. 作品にオリジナリティを出したいので、自分なりの画風やスタイルを見つけたい。
A. いろんな絵や作品を鑑賞して、いいなと思った作品の「何が良かったのか」を明確に言語化してノート等にまとめるのをおすすめします。それを続けるうちに、自分は何が好きで何に心惹かれるのかがなんとなく分かってきます。自分がいいなと思った作品をそのまま真似すればパクリになってしまいますが、いいなと感じた要素をいくつか融合させて作品をつくれば自分なりの世界観やオリジナリティが表現できると思います。
まとめ|正しい練習法で楽しく絵を描き続けよう!

絵の上達には、何よりも「楽しんで継続すること」が一番の近道です。
練習法をいくつか紹介しましたが、興味のあることから始めてみるといいと思います。
今回ご紹介した模写やデッサンなどを練習に取り入れながら、自分のペースで続けてみてください。
上手く描けない日があっても、それは新しい課題が見つかったという成長の証拠です。
あせらず、1枚1枚を完成させる喜びを感じながら、充実したお絵描きライフを楽しんでいきましょう!







大きく分けて「アナログ」と「デジタル」の2つの選択肢があるので、それぞれの特徴を見ていきましょう。